うつ病と拒食症を併発して入院生活した話


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 私のうつ病の原因は、連日深夜までの仕事と遠距離でうまくいかない恋愛でした。私がうつ病だと自覚したのは、無意識のまま夜中に台所へ行き包丁を手にとって呆然としていたところ、ふと我にかえった時です。この出来事をきっかけに心療内科に行きました。
 最初は通院のみでした。医師からは、現在の仕事を辞めて環境を変えなさいと言われました。それを理由に休職をし、いったん実家へ帰省療養しました。症状は、無気力、不眠が主でしたが、何もしていないことにも不安を感じる毎日でした。その期間が、約1カ月ほどでしたが、仕事復帰は見込めず、退職を決意しました。一人暮らしの家も引き払い、実家へ帰ってきました。しかし、経済的な理由からすぐに仕事を再開しました。
 新たに仕事を始めてから、1カ月がたつころ、症状は良くなっておらず、軽い拒食症まで併発しました。通院と投薬は続けておりましたが、薬の副作用で労働時間に眠くなる毎日に限界が訪れ、また仕事を辞める結果となりました。症状が改善されないままに仕事を始めたことで病状が悪化し、医師の勧めにより入院することとなりました。
 入院生活は今までと別世界の空間でした。今まであわただしく仕事をこなしていた私は、入院することで「何もしない、何も考えない」ことが第一の治療だと医師に言われていました。最初は苦痛でしたが、毎日ご飯を食べること、絵を描いたり本を読むこと、当たり前のことを当たり前にできるようになって、少しずつ心にゆとりができました。入院1カ月で吐き癖のあった拒食症は治り倦怠感もほぼなくなりましたが、医師は再発を防ぐためにもあと1カ月は入院することを勧めました。しかし、経済的な都合と、自分自身での判断で退院を決意しました。退院後は、2か月ほど通院と投薬は続けていましたが、職業訓練校に通うことから社会復帰をはじめました。
 あれからもう5年経ちましたが、再発することなく仕事もプライベートも楽しんでいます。それも、自分自身で、精神的なバロメータを把握して、危険な時はすぐに心を休めるようにしているからだと思っています。医師の言うことも大切ですが、何よりも自分で自分自身を理解しちゃんと向き合うことができることが大切だと実感しています。


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(nkmr・29才・宮崎県)


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