パニック発作から始まった病との闘い


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私の体に異変が起きたのは18歳の時でした。自宅の最寄り駅から電車に乗ったのですが、電車のドアが閉まった瞬間、言いようのない不安と恐怖感が私を襲いました。どういう不安や恐怖感なのかと聞かれたとしても説明できない程の、恐ろしさを感じました。次の駅で電車を下車し、もう電車に乗る事に対しても恐怖感を抱くようになり、徒歩で自宅まで帰りました。

後にこの時私を襲った症状がパニック障害という病気なのだということを、新聞の特集記事でしりました。早速心療内科に診察してもらいに行ったのですが、当時はパニック障害という病気があまり知られていなかったためか、不安神経症という診断で、抗不安薬を不安発作が起きた時に頓服のように飲むように抗不安薬を処方されました。不安の発作が起きれば薬を飲むというのを繰り返していくうちに、だんだん不安発作が起きそうな場所等を避けるようになりました。電車だけでなく、バスにも乗れなくなってしまいました。

そうしているうちに、だんだん家に引きこもるようになり、うつ状態になっていきました。しかし、この苦しみは両親ともに理解してくれませんでした。ただ甘えているだけだ!その一言で片づけられてしまいました。特に父親は、自分の息子が精神疾患になったことを、自分の兄弟、つまり親戚に隠し通しました。恥をさらすことになると言っていました。そんな偏見の目で見る父親に不信感を抱き、また、それに対して何も反論しない母に対しても次第に心を閉ざしていくようになりました。


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それでも何とか大学進学という目標に向かって、自分の病気と向き合い闘って何とか大学を卒業することが出来ました。しかし、就職がなかなか決まらず苦労しましたが、就職浪人してやっと中堅企業に就職することが出来ました。それまでの道のりは非常に苦しくツライものでした。唯一私を支えてくれたのは愛犬のシーズの存在でした。自分の状態が悪いときはいつも傍に寄り添ってくれる愛犬の姿を見て、負けてはいけないと踏ん張ることが出来ました。

両親でさえ病気のことを理解してくれないというのはツライものです。しかし、こうした精神の病気は実際に患った本人にしか分からないというのが、事実です。一人で病気と闘うのは孤独でツライことです。何もする気がしない自分を「甘えている」と両親から言われることも尚ツライことです。しかし、例え親であっても、病気のことを理解できない人の言葉など気にしなくて良いと思います。ただ、私から言えることは、決して自ら命を絶つことだけはしないで下さいと言いたいです。

(TOKI・37才・大阪府)


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