うつ病の人が就職をする前に訓練(就労支援)する※A型就労支援施設


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私は10年ほど前に仕事が原因でうつ病になりました。働いているときは自分が病気なのかどうかもわからず、でも眠れなかったり体調が悪いことは自覚していました。ただ、収入を失うこと、仕事がなくなることが怖くて体調が悪くても働き続けました。最後のほうは会社を休むことが多くなっていき、派遣として働いていたため、すぐに辞めさせられたような状態でした。無理をして仕事を続けてから辞めたため、その時はだいぶひどい状態で、時間が空いても何をしたらいいのかわからず、以前好きだったことも興味が湧かなくなり、脳が動いていないような感覚に陥りました。寝ることもできず、ひたすら仕事を辞めた自分を責めたり、自分が自分で無くなりそうでものすごく怖かった記憶があります。

一番怖かったのは「脳が動いていないような感覚」です。ただ一点を見つめてぼーっとしているだけ。耳には鈍い耳鳴りのような音が聞こえていました。何もしていない、何もできない自分を何とかしなくてはと、心のどこかではものすごく焦っているのに、体が動かない。とにかく頭だけは動かそうと、やり始めたのはなぜか1000ピースのジグソーパズルでした。なぜパズルをやろうと思ったのかはよくわかりませんが、まだ病気を自覚していないけど、体調が悪かったころ、この体調の悪さ、ストレスを病院や薬以外で何とかできないか、ネットで探していた時に「カラーセラピー」というのを見つけていたことを覚えていたんだと思います。また、1000ピースのパズルは学生時代にも一度やったことがあったので、その記憶もあったのか、なんとなくやろうと思えたのです。「脳が動いていないような感覚」がパズルをやれば治るのではないかという思いでやり始めました。しかし、目には見えているのに脳に信号が行っていない感覚がして、ピースを持ったまま、また一点をじっと見つめていることもありました。

この時は、通っていた病院が合わず、薬も合わない病院から処方されたものを飲んでいたので治療になっていなかったように思います。ただ焦る気持ちだけは大きく、ネットで情報を見つけては電話もせずに病院に行って、このころは特に精神科は予約が必要なことも知らなかったため、「すぐには診察ができない」などと言われ、怒って二度と行かなくなったりしながら、いい病院を探して彷徨っていました。そんな中でやっと合うクリニックにたどり着き、しっかりとした診察と投薬が始まり、徐々に徐々に回復し、半年後には「もう働ける」と思えるほど回復したのでした。


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しかし、医師からは「まだはフルタイムはダメだよ。短い時間のパートからやって行こう」と言われましたが、その頃は障害年金を受けられることも知らなかったため、「そんなこと言っていられない」と、医師の忠告を無視して、フルタイムの電器店でのネット契約の販売の仕事を見つけ、働き始めました。しかし、あっという間に再発しました。以前も電器店で働いていたことから、その経験を活かして就いた仕事でしたが、やはり販売というのは売上を上げることが第一の目標でしたし、薬のせいなのか研修「で教わったことをいざお客様の前で実行しようと思っても全く頭に思い浮かばず、できないんです。また自分では笑っているつもりでも、周りからは「もっと笑って」と言われていました。極度の緊張状態で笑うことができていなかったのです。そしてだんだん、声が出なくなり、過呼吸のように、胸のあたりが苦しくなり、頭がぼーっとしてきて立っているのがやっとの状態になり、どんどん薬も増えて、1か月で仕事を辞めました。

今うつ病の治療をされている方に。うつ病の再発は、場合によっては「ゼロ」ではなく「マイナス」まで症状が悪くなることがあります。私もその後は最初にうつ病になった時よりも大変でした。せっかく復職できたのにまた辞めてしまったことが大きな傷になったのです。医師の忠告を無視して、中途半端な状態で仕事に復帰することは自分だけでなく、周りにも迷惑がかかります。会社にはもちろん、家族にも。焦る気持ちはとてもよくわかりますが、うつ病になって治療をしていると、自分が思っているより思考能力や体力が落ちています。以前できていたこともできない可能性が大きいです。そのため、医師の言うことはよく聞いて、順番に階段を上がっていくことが大事です。最近では若い人向けのデイケアや作業療法を行えるサービスを病院で行っていたり、就労支援という、本格的に就職をする前に訓練をさせてくれるところもあり、なかでもA型就労支援施設は、最低賃金ですが、きちんとした収入が得られます。こうしたところは障害を持っていてもオープンにして、通院にも理解があり、何かあった時には相談に乗ってくれる人がいるような支援サービスなので、安心して働けると思います。そのような支援を受けながら、医師と自分の体とよく相談しながら復帰を目指していくことがとても大切だと、私自身も経験して実感しています。ただ、一番は一般の企業でも精神障害を持っていても、安心して働ける環境が整っていくことが理想だと私は感じています。

(yukoです・36才・岩手県)


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