精神科で、病名は「仮面うつ病」と言われた


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私がうつ病を発症したのは今から20年前になります。当時の仕事はSEをしていました。当時は仕事が原因だとは思いませんでしたが、今から思うと間違いなく仕事です。SEの仕事はとにかく残業が多く、早くても会社を出るのは21時ごろ、遅いときは終電ぎりぎり、休日は土曜日か日曜日のどちらかは出勤しなくてはいけませんでした。そういう生活が3年ほど続き、発病しました。

病院に行こうと思ったのは自分の判断です。これは間違いなくうつの症状だろうという思いがあったからです。その症状とは、とにかく毎日が憂鬱、会社にも行かなくなり、引きこもりのような状態になりました。20年前はまだ心療内科がほとんどなく、私は近くの大病院の精神科に行きました。そこで下された病名は「仮面うつ病」でした。これはその名の通り、仮面をかぶっているような状態で、周りからは病気のようには見えない、うつ病の中でも厄介なものです。厄介というのは本人にとってはという意味です。何しろ周りから見ればごく普通に見えるからです。自分はとてもつらいのにそれを理解してもらえない、これは更なるうつ状態を引き起こします。


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先生の意見を参考にし、結果的にはその会社は辞め、病気の治療に専念しました。自分の中では数ヶ月ぐらいで治るだろうと思っていましたが、何年経ってもなかなか治りませんでした。病状は薬でかなり楽になりましたが、心の中で働きたいという思いが全然生まれませんでした。

その大病院が家から少し距離があったことと、家の近所に心療内科ができたおかげで、今から10年ほど前に、大病院から心療内科に移りました。治療は基本的に大病院の時とはかわりません。私の心の状態を聞いて、先生が薬を出してくれます。そのような生活が20年経った今でも続いています。仕事はSEをしていたこともあり、IT関係のアルバイトをして何とか生活をしています。先生が言うには、徐々に薬を変えていき、最終的には薬を飲まなくてもいいようになるとおっしゃってくれるのですが、何だかあまりにもこの時間が長かったせいで、薬を止める勇気もなく、今に至っています。

とにかくうつのような精神疾患は放っておいても決してよくはなりません。できるだけはやく治療すれば、はやく治る病だと思います。ただ自分のように、ずるずると病気の中に閉じこもっていてはいけないと思います。何かきっかけを作り、環境を変えて、一歩を踏み出さないと、社会復帰できない病ともいえます。

(ゆうすけ・48才・大阪府)


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